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macoco様
大変丁寧なお礼と過分なお褒めの言葉、ありがとうございます。
当時の開発仲間は上司も同僚も一部を除き皆ちりぢりになり、その後社内でも別の仕事になったり移籍したりなどありました。
継続開発が出来ればよかったのですが、予算に対してどうしても利幅ないしは売り上げ台数が期待できなくなってきているため、本機で最終型という形に残念ながらなってしまいました。
最初で最後のDSP処理機、当時としては初の大規模ソフト制御(以前の機種はアセンブラのみの小さなソフトで組み、多くのことをソフトを介さず直接ハード制御していた、そのため例えば例のシリアルを使った外部制御などが作れなかった)と、オプションのワイドバンドコンバータ、など新開発要素が満載で、ソフトもほとんど過去製品の流用がきかず、ハード屋さんと一緒に、ときにはハードの見方を教わりながら、ソフトの特性を逆に教えながら、一緒になって苦労した覚えがあります。
まぁ機器開発、とはそんなものですが、泥沼の中から泥を舐めてこねあげて美しいチョコレート菓子をつくるようなものです。予算と期間制約に追われながら。
体調を崩したりしてしまう人も居ましたし、私も血尿(失礼)状態でしたが。。。
逆にときには、夜中まで働いた後、若い者たちで、ハード屋、ソフト屋問わず、深夜に一緒に飲みに出たりもしてストレス解消もしたものです。翌日休日でも結局会社で仕事でしたから翌日は酒臭いぞなんて言いあってね。
確かにほとんどのこと、(良くマニュアルを見ていただくと一部できないことがあると思います)リモートで操作できる仕様になっています。
当初はリモートは過去機種プラスα程度の仕様を提示されたのですが、せっかくソフト制御で作るのにそれだけでは勿体無いし、例のチャンネル管理のようなこともさせたいということで、私のほうから可能な動作を片っ端から提示して仕様を充実させました。
もちろん出来ずにカットしたものもあります、が、仕様追加したお陰でメモリーが不足して、増加してもらった(幸いにも開発中にメモリー調達価格が下がっていた)のですが、それでもきつかったですね。余計な仕様提示しなきゃ良かったかな、と後悔することもありましたが、少しでもユーザの方が喜んでくれた方が、と思い直して頑張りました。
リンク先に提示いただいたソフトは、公式にJRCでユーザー用に作ったものです。ドライバ類は私の作成した先のテストソフトを基にしており、若いこれまた別のソフト専門担当者にVBで私が指導しながら作ってもらったものですね。恥ずかしながら、先の書き込みをしたときには私すっかり忘れておりました。
これも実はリモートの機能全てを網羅してはいないと思いますよ。マニュアルと見比べて何が出来ないか、また単なるリモート制御ソフトにしては凝っていると思う部分もありますので、みて頂くのも暇つぶしにはいいかと。。。
IFの取り出しについても確かハード屋さんのほうで議論があったはずですが、担当が違うので、なぜやらなかったかはちょっとわかりません。
取り出し自体はWBコンバータ基板の入るあたりから追っていくと楽なんじゃないのかな、私の専門ではないので適当なこと言っているかもしれないですが。
大事にお使いください。間違った改造さえしなければJRCのハードは丈夫という評判は頂いております。実際同時期他社品などよりもシールドケースや筐体、そしてアースともなる貫通ねじなどはがっちりしていると思います。自画自賛なのかもしれませんが。
私自身で落下やスパークテストとかもしてますし、製造時テストとは別にね。
(もちろん、改造その他の時には先に書きました自己責任はお忘れなき様。)
子供のようなものです。わたしの知らないうちに引き取っていただいたような子供(じゃ無責任だから子犬ぐらいにしときますか)をぜひ末永くよろしくお願いします。
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